農薬の栽培期間中不使用自然栽培米
魚沼産コシヒカリ生産農家として、最困難な技術とされている農薬の栽培期間中不使用自然栽培米(無肥料)に挑戦し「良食味・安定収量」と「安全・健康」の相反する栽培技術を稲作自然条件の最適地帯【登熟平均気温24℃・標高300m】で実践しています。
美味しさの理由
魚沼産コシヒカリがおいしい理由
南魚沼産コシヒカリは、新潟県魚沼地域(4市3町)で収穫されています。環境条件がコシヒカリの最適生育条件に近く、農業技術も生産農家の栽培技術向上により、日本穀物検定協会の米食味ランキングでは15年連続「特A」認定と国内最高評価の良質米です。
美味しさの理由は、その環境条件にあります。
気候
越後平野は、対馬海流の影響で冷害がなく、日本海側気候のため夏季に晴天日が多く日照時間が長いため登熟は良いがフェーン現象が出穂期にあると、登熟障害が起きてしまいます。魚沼は、盆地のため気温の日較差が大きくイネの消耗が少ないため澱粉の蓄積条件が良く大粒の良質米ができます。登熟期間の平均気温はコシヒカリの最適登熟気温(24℃)に近い地域のため、食味に関係する澱粉のアミロース含有率が低くなり粘りが増すといわれています。(出典、ウィキペディア)
水量・水質
豪雪地帯のため、水量豊富で水質の良い冷水が夏の時期にも田んぼに入る用水は、透明度と溶存酸素値が高く、窒素燐酸などの有機物の汚染が少ないのが特徴です。
土壌
火山灰土・黒ボク土が広く分布して下層にはレキ層が点在、魚野川・破間川・信濃川の河岸段丘や扇状地に広がる沖積土壌のため、土壌窒素供給力が小さく生育初期の養分供給が少ないため生育過剰が抑制されるのでコシヒカリの栽培に適しています。
魚沼の水
旧塩沢町上田地区南部では、登川に神字川と姥沢川が合流して、それらに注ぎ込む多くの枝川が流れています。これらの水源は、冬季に降り積もった雪です。清らかな雪解け水は、水質に優れ、安定した水量で田園を潤します。ミネラルが豊富な雪解け水により、お米の生育に重要な土や、水に栄養分が蓄えられます。これらの水はコシヒカリの生育には欠かすことが出来ません。
標高
最近は猛暑と温暖化の影響で標高300m~400m地域(南魚沼市上田地区南部・湯沢町・津南町)の品質向上が注目されている。上田地区南部(第二上田小学校)(出典、ウィキペディア)
栽培技術
ポット育苗
ポット育苗(ぽっといくびょう)
ポット育苗とは、448個(14×32穴)の区切られた播種穴がある育苗箱(大きさ30×60cm)で育苗する方式です。一穴当たり、1~3粒まきにすると、1箱15~40gの超薄播きとなり、茎の太い成苗を容易に育苗できます。また、1穴で育った苗を土ごと抜いて植えるため、根傷みがないため非常に活着が良く、1号分けつから確実に発生するようになります。
そのためポット苗は、疎植・元肥減肥で目標茎数をゆっくり確保し、出穂前45~40日の茎肥で生育中期を旺盛に育てる太茎・大穂のイネつくりに適しています。
尺角疎植
尺角疎植(しゃっかくそしょく)
尺角疎植で栽培するとおいしいお米ができます。尺角疎植は、1株当たりの株の間隔をあけることで太くて丈夫な茎を育てる栽培方法です。尺角疎植には次のようにメリットがあります。
- (1)太い茎:倒伏しにくい丈夫な稲に育つ。大きな穂をつけます。
- (2)分けつが旺盛になる:有効茎数が確保され、籾数が増加します。
- (3)光が株元まで当たる:光合成が促進され、デンプン生産が旺盛になります。
- (4)風通しがよい:病害虫に強くなる。
良食味稲作(穂肥は撒きません)
への字稲作(へのじいなさく)
ーー田植え後はさみしい姿、ゆっくりした生育で、出穂40~30日前ごろの生育中期にもっとも旺盛になり、収穫期に向けておだやかに色がさめていくーー
こうした生育パターンを、その文字の形状になぞらえて「への字」稲作と呼びます。故 井原豊さんが提唱したイネつくりで、88年の現代農業に連載以来、全国にこの名称が広まりました。 当時、指導機関が農家に勧めていたのは、速効性の化成肥料を使っての早期茎数確保型の稲作(V字型稲作)でした。それに対して井原氏は、化学肥料の元肥チッソゼロ、出穂45日前前後の硫安一発施肥で、必要な茎数は幼穂形成期(出穂25日前頃)までにとればいいという方法を基本にすることを提案しました。この方法は肥料代が安くすむこと、病害虫の被害が少ない健康なイネに育ち倒伏もしにくいということで、とくにコシヒカリをつくる農家に喜ばれました。 あくまでも生育パターンが「への字」であればいいので、施肥方法は硫安一発に限りません。地力に合わせて元肥化学肥料チッソを少量やってもいいし、身のまわりで安く手に入る、米ヌカ・堆肥・緑肥などの有機物を元肥として生かす「有機元肥一発」のへの字も可能です。 への字稲作でつくったお米は食味もいいといわれています。